●前回までのあらすじ&本日の予告編●
穴を掘り獲物を狙っていたアリ地獄みゆまっしーは、その狩りの地で可愛い白いものに魂を射抜かれ、逆に日々エサをせっせと与える下僕を志願=『里親トライアル』を申し込む。さて、待ちに待ったトライアル初日。原因不明のお腹ピーで白いものは結局現れなかった。仕切り直しは一週間後の2013年12月12日。さあ果たして第二ラウンドの結果は…!?
くだらないバカ話やアホ画像に付き合うココロにゆとりのある方は
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エピソード1→A BOY meets an アリ地獄.【1.ハレルとの出会い編】
エピソード2→白い王子様、いらっしゃい!【2.トライアルからウチの子へ前編】
で。前回、前々回のよーなチョーシで書いてたら、いつまで経っても話が進まないんで。今日はもうイッキにケリをつけようじゃないか。
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- トライアル初日まとめ
- 名前問題
- お腹ピーピー問題
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1.トライアル初日まとめ
仕切り直しの12月12日午後1時過ぎ。おーあみ避難所のボランティアYさんの車で無事到着。すぐにウチに入るも…
それからずーーーと、ここから出てこない!
仕事部屋の机の下!
どーやら閉所恐怖症の逆で、囲まれているところの方が安心出来るみたい、とYさん。おうちは用意していなかったんで(マットだけ)、囲まれたところがなかったんだな。で、結局ココ。この日はほぼ一日ここから出てこなかった。不安だったんだね。
囲まれたクレートを購入するまで、とりあえず段ボールで即席天井付きハウスを造ったよ。その夜はそのなかで寝てた。啼いたりしなかったね。ってか、ほんと今でもご近所さんに声を聞いたことがないと言われるほどおとなしい『音無氏』さんだ。
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もちろん今じゃ、家中ドコでも寝放題!アタシにイジラレ放題!!
でも、あの日はアタシもちょっと不安だったよ。大丈夫かな。ウチを好きになってくれるかな。Yさんちが恋しいって泣かないかな・・・
優しい、あったかい、素敵なボランティアのYさん。実家のご両親とともに本当にこの「らく」君を愛して、育てて、ここまでヒトに慣れさせて…。本当は別れるのがすっごく寂しかったはず。本当はいっぱいいっぱいお別れがしたかったはず(トライアルとか言って、もうほぼウチの子決定!だったもんな)。
でも、プロだなあ…
「お散歩行って来てください。楽しい、わーーい、って気が他に向いている間に、私消えますんで。」
本当に散歩から帰って来たら、Yさんの車もYさんもいなくなってた。
「らく」君も、「?」くらいは思ったのかもしれないけど…案外平気。探したり啼いたりなんて一切しなかったよ。
うん。アタシもYさんを見習おう。お留守番させるときや病院に預けるとき。離れる時も戻る時も「儀式」はしない。「行ってきます」も「ただいま」もない。居るのも当たり前で居ないのも当たり前。「帰ってきて嬉しい」の裏側に「居なくて寂しい」があるかぎり、この子を「寂しい」気持ちになんてさせないように、まずはアタシがアタシを育てよう。
そんなことをちょっくら誓ったトライアル一日目だった。
2.名前問題
そもそもなんで「らく」君?Yさんに聞いた答えがコレ。
「楽天が優勝した日にウチに来たんです」
ほ、ほほー。んじゃ例えば「ヤク」ちゃんや「ソフ」ちゃんの可能性もあったんか。「ヒロ」ちゃんあたりは許すけど「キョ」とか「De」とかマジかんべん。ともあれ、もうその名で彼が落ち着いてるならそのままでいいが、「大丈夫ですよ〜、まだ変更ききますよ〜」とYさんが言うんで、トライアル1週間後。正式にウチの子になったのを期に改名を検討しだした。
甥っ子のダンゴ3兄弟が
「白いし、音もらくに似てるからはくがいいよ」
と、のたまっていたが、しなくてよかったと今、ココロから思う。
今、白くないし。※詳しくはこちら。
アタシはね。始め「はれお」ってのを考えたのよ。
ともかくアタシが筋金入りの雨女。幼稚園から大学まで卒業式は全て雨か雪。修学旅行に行けば雪で新幹線は止まる、アエロフロートでスペインから帰れば、ただでさえボロボロの機体が台風で大揺れで阿鼻叫喚、なんとか無事に着いたものの地下鉄は水没、一般道もゼロメートル地帯は川氾濫…そんな逸話は数限りなく存在するもんで。
雨女に「晴れ男」がついていれば、中和されんじゃん?
ついでにいえば、ハレオ=スペイン語でJALEOはフラメンコなんかの「オレ!」とかの喝采・かけ声のこと。なんか景気いいじゃんか!で、愛称はレオ君。
いいじゃんいいじゃん、カンペキじゃん!!
んで、しょっちゅう集まるかつてのフラメンコ教室仲間にそれを嬉々として述べたところ・・・
ボロクソに却下される。
・なにそれ、ありえねー(174cm;K)。
・ふん。ま、いいんじゃないの(どーでもよさげ・172cm;Y)。
・知ってる?コドモとかネコとか、レオって今どきアリガチname筆頭よ(167cm:I)。
※ちなみにアタシはコイツラよりデカい
でも雨、やんで欲しいんだもん!イベント雨じゃお金入ってこないんだもん!そしたらこの子も、ついでにアタシも路頭に迷っちゃうんだもん!!
で、晴れる→ハレルで、手打ちとなったわけである。
ちょうどこの時期、2013年秋-14年春、連続テレビ小説は「ごちそうさん」。主題歌はゆずの「雨のちハレルや」だったが、それは全くの偶然である。しかし、彼の名を説明するには好都合だった。
ついでに言うとメキシコの友人たちに彼を紹介するときには「JARERU」と表記している。HARERUとするとスペイン語では「アレル→荒れる」と読まれてしまうからだ。それよりは彼らにはハレルと読んでもらえ、日本人には「ジャレル→戯れる」と読んでもらえる方が、めちゃくちゃカワイイでしょ!もー文句言わせないわよっ!きいい!
で、電柱コムスメ(古娘)ども(友)には知らせず決定した次第である。
3.お腹ピーピー問題
そもそも到着が一週間延びた彼のお腹ユルユル問題。実は解決にほぼ1年を費やす大問題だった。ともかくPOPO(スペイン語でうんち)がゆるい。けっこーいつでもゆるい。形はほぼ無い。先代からの病院でいろいろな薬を出してもらい、フードもいろいろ試し、酵素とかもNET購入し…しかし。一向に解決しない。
ボランティアのYさんに月イチペースで送る「はーちゃん白書」なる近況報告も、なんだかいつもPOPOの話題ばかり。はあ。調子良さげな時もあるんだけどな。どーしたもんか。
そんなある日。パン屋さんでパンを買っていたら、「ワンちゃん用のパン」というものをレジ前に発見。お肉とかが練り込まれていて、塩っけはない。3個入り。値段も手頃(ヒトのより高いケド)。…ほほー。
即買い。
即上げ。
なんだそのしょっぱい顔は!それともコーコツの顔なのか?
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次の日。POPOはピーピー。
コイツか、犯人は?…はじめて容疑者が浮かぶ。
日にちを置いて、地元の手づくり市イベント。
ハレルはその名のパワーをしっかり発揮しイベントは快晴。すでに看板犬としての地位を固め、みんなのアイドルである。そこでこの会場の人気パン屋の食工房ぱるさん。パンの耳を大量にハレルに振る舞ってくれる!ってもちろん隣のおみせのプーちゃん、ちょい先のジャムちゃんファンちゃん…にも振る舞ってたけどさ。
次の日。POPOまたぴーぴー。
疑惑はほぼ確信に変わる。こうなれば後はダメ押しのみだ。
お腹の調子が安定したある日。3個入りの2個目を投入!
結果は…
ゴメンはーちゃん!!
でも犯人はオマエだ!パン!てか小麦粉!!
最後の一個はお腹の強い子に即プレゼントして、さあ、犯人を突き止めた喜びのメールをYさんに送る。
数日たって彼女からのメール。
「今から思うと、最初のトライアル日。お腹壊したんで母に『何かヘンなものでも食べさせたりしなかった?』って聞いたら、
『ヘンなものなんて上げてないわよ。パンを上げただけよ!』
…って言っていました。全てが繋がりました。犯人はパンだったんですね…」
ああ、長かった受難の日々。
しかし晴れて!ハレルのお腹も快晴・快便である!
(トーゼン小麦粉入ったものは避け、ついでに毎日ビオフェルミン飲んでるよ!)
ああ、しかしサクッととか言って、長々語っちゃったよ。ここまでお付き合いありがとう!!
ハレル(はーちゃん)で語りだしたら終わらない親バカ(ウチじゃ親っていうかアタシはBOSSなんで、ボスバカ)だけど、みんなも一緒でしょ?とりあえず今後ともこの水曜「日本生活」枠にしょっちゅう登場すると思うけど、今後ともどうぞよろしく!
デカくなっても机の下が好き。仕事の邪魔だっちゅーの。あと雷や地震の時も潜りにくるね。
おしまい!
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